前回に引き続き、田楽座CDの「ワタクシ的聞きドコロ」をお伝えしていきたい。

今回取り上げるのは、CD第1弾の中で
おそらく知名度最下位であろうこの曲。


  トラック6.有玉獅子舞

これは田楽座が創作させていただいた芸能で。囃子はかなり「リアル芸能路線」で作りました。

前半は「舞い立ち」という牧歌的な曲。
で、後半(01:43~)から「狂い」というノリのいい曲になります。

「狂い」が始まってすぐ(01:55~)、
ソファミレミミミ、と来るんだけど
この「ソファミレ」って、
日本のお囃子にあんま無いフレーズなんですよ。

鍵盤だと、1オクターブの中には、白鍵だけでも7つの音階があるよね。
でも民族音楽って5音階が多いから、和音階だとドレミソラとか、5つしか音階を使わない。
つまり鍵盤を飛ばして音階を作るので、
「ソファミレ」みたいに、隣り合わせの連続した4音を使うってのは、お囃子的には珍しいんだよね。


この、鍵盤の中で「どの音階を飛ばすのか?」がスケールって言って、
曲の空気感を生み出す大きな1要素になってる。


ドレミソラドなら「うーん和風~」なテイストだし、
ドミファソシドなら「うわぁ~沖縄♪」なテイストになる。
(鍵盤で音を鳴らしてみると分かるよ!)

ずいぶん昔に見た静岡の祭り囃子で、
一本調子くらいのでっかいぶっとい笛で、
でっかいオッサンがぶっとい指でひょろひょろと、
こんな独特の雰囲気のフレーズを吹いてる祭りを見たことあって。


で、獅子舞創作の依頼をいただいたのが、浜松の皆さんからだったので、
「静岡の匂いのする囃子にしたい!」
と、前述の祭りの囃子をモチーフに、お囃子を作ったワケです。


同じ日本の中にも、それぞれの地域にそれぞれの地方色がある。
笛の指使いや音階のスケールとか、
よく使う太鼓のリズムとか、
やっぱ同じ地域の芸能は似てるし、その地域の特徴ってあるんだわね。

囃子のケンミンショーみたいな感じ。


田楽座メンバーもお気に入りの曲、
「有玉獅子舞」。

ぜひともお聞きあれ~。



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次回、3月24日(水)アップ予定。