田楽座は最近、CDをリリースしている。
今んとこ第2弾まで発売してるこのCD、
田楽座ファンなら、フツーにさらっと聞いても楽しめるのはモチロンのこと。
ファンの皆さまが当然聞きたいであろう、海のお囃子、山のお囃子、水口囃子、秩父屋台囃子などなど、田楽座のスタンダードナンバーがセールスポイントになっている、
とは言え。
そのスタンダードナンバーを引き立て、アルバム全体の緩急をつけるためにも、
敢えてのマイナー曲もセレクト
して収録したのだが。
皆さん、正直に言いましょう!
スタンダードナンバー以外の
よく知らない曲は飛ばし聞きしてるでしょ!!
そういう日の当たらないマイナー曲について、
ワタクシが、しっかりと陽の光を当てて、皆さまに紹介させていただきたい!
というワケで、始まりはじまり~
CD 1「楽-がく-」編①
トラック3.順の舞
「順の舞」と書いて、「ズンノマイ」と読むトコロが、いきなりツボ!
「民俗語彙」萌え~!「チョースガメ」!
(→コチラを参照)
CDでは、水口囃子が終わった後の3曲め。
しばらく「あれ?音が出てこないぞ」というブランク部分は、
実は低~くズン…ズン…と太鼓の音が鳴ってるのです。
これは舞台の世界での「雪」の表現。
…しばし瞑目して、ご想像いただきたい。
舞台がいったん暗くダークブルーになり、
センター付近にハラハラと、雪カゴから紙吹雪の雪が、静かに降ってる情景…。
そして(00:08~)静かに、袖中からの笛の音色が聞こえ、
センターに神楽の舞手が浮かび上がり…
(00:43~)厳かに舞い立つ。
ちなみにこの順の舞、長野県と愛知県の県境の町の伝統行事、「新野の雪まつり」の舞なんだけど、
芸能集団の田楽座が注目するのは、そのお囃子。
★変拍子の予測不能なリズム感がオシャレ!
★笛メロの、明るさと暗さの不思議なミックス!
★リズムやメロディーの、玄人好みな複雑さ!
これぞ! まさにこれこそが民族音楽!
CDで使ってる曲は、前半は「順の舞」なんだけど、
03:27からは「神婆(カンバ)」、
03:43からは「競馬(キョウマン)」、という曲も。
ズンノマイにカンバにキョウマンですぞ!
読み方がいちいちツボ過ぎる~!
ビバ! チョースガメ!(→コチラを参照)
手前味噌なCD談義、まだまだ続く。
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