秩父の笛って難しいよね!

何が難しいって、1人で吹くから他の人に依存できない、ってのもあるけど。

もう少し詳しく「何がそんなに難しいのか?」を考えてみた。


  「耳コピしやすい音楽」って?

音楽ってそもそも、勉強して覚えるものじゃないよね、日常的には。
流行ってる曲をテレビとかで聞いてるうちに、いつの間にか口ずさめるようになるじゃんねー。

そういう耳コピしやすい音楽は、なぜ自然に覚えられるのか?
これはアニソンとかJポップを想像すればわかりやすい。

①同じことを繰り返すメロディー
「あのちーへいせんー、かーがーやくのーはー」というAメロが、
「たくさーんのひーがー、なつかーしいーのーはー」と、2周めも繰り返すのはわかりやすいよね!

サビも
「とうさーんがー残したー、」メロディーが、
「かあさーんがーくれたー、と同じメロディーで繰り返す。


②区切りが分かる
サビのあと、「地球ーはまーわーるー」とAメロに帰って来たら、
「あ、さっきといっしょだな」ってすぐ分かる。


③4拍子のリズムの繰り返し

これは後述します。



  「耳コピしにくい」秩父の笛

秩父の笛って、この逆で。

①同じことを繰り返さない
いや、ホントは同じことを繰り返してるんだけど、繰り返しの回数が毎回変わる。
回数は人によっても違うし、同じ人でも吹くたびに変わる。
しかも繰り返さないこと「も」ある、
というアドリブ。

②区切りが分からない
実は秩父にも「Aメロ、Bメロ、Cメロ」みたいなものはある。

でも、Jポップで言うと1番の終わりは、一応帰着するじゃないですか。
「僕らをのーせーてー。」って、音楽に「。」がつく
その後間奏が入れば、さらにわかりやすい。

これが秩父だと、Cメロの終わり部分が、いつの間にかAメロの始まりにつながってて、
「あれ? いつ2周めに入ったの?」


③4拍子じゃない
民族音楽って・・・・
基本、1拍子なんですよ!

何となく4拍子テイストな部分もあるけど、
2拍で次のフレーズにいっちゃったり、
3拍とか5拍とかを平気で挟んでくる。

あと、小節の数も偶数じゃない。
これもとらえにくい。
偶数じゃないってのは、
「もーもたーろさん、もーもたーろさん、キビ団子♪」みたいなことです。

歌いにくいわ!


 
と、突っ込みたくなるのは、
現代人の脳が「音楽は4拍子!」「4拍子じゃない曲もあるけど、小節は偶数!」
に洗脳されてるからなのです!

民族音楽やる人間は、この洗脳から解放されなくてはなりません!



④聞こえない
ズバリ、「太鼓がうるさくて笛が聞こえない」!

祭りの現場で動画を撮っても、
現地録音のCDを買っても、
太鼓が鳴ってるから、笛のメロディーの細部までは分からない。



じゃ、どうすればできるようになるのか?


  「耳コピしにくい」秩父の笛



これを、
「同じことを繰り返し」て、
「区切りを分かるようにし」て、
「4拍子テイスト」にして、
「ちゃんと聞こえる」ようにすれば、
かな~りハードルは下がるよね!
秩父楽譜効果

(こんな感じで整理してみた。CDは田楽座演奏の秩父が入ってるやつ)


それでも、難しいフレーズが3つくらいはある。うち1つの指使いは絶望的に難しい、
でも!

でも!!

でも実は!!!
秩父の笛って・・・


1人で吹くじゃないですか。
アドリブで吹くじゃないですか。
しかも太鼓がうるさくて聞こえないじゃないですか。

だから・・・


細かいところはできてなくてもバレないんですよ!
うわーっ、言っちゃった…


だからね、
すでに笛が吹けて、海のお囃子とか何曲かレパートリーがある人だったら、
「適切な練習」さえすれば、
けっこう吹けるようになっちゃうんですよ!


「いつかは吹けるようになりたいけど、やっぱ自分にはムリだし…」
とか、諦めてませんでした?

という、今回もオンラインレッスンのフォローでした。


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次回、3月3日(水)アップ予定。