年末年始、ブログが趣味に走りすぎて長文になってしまい。
読者の方から「長すぎる」とご指摘もいただいたので(たはは~)、しばらく小ネタで攻めたいと思います。


学生の頃から踊りが好きで。
踊りってのは、「片足で立ってピタッと止まる瞬間」がけっこうある。
実際に曲の中で止まるのはホンの一瞬なんだけど、これがなかなか安定しない。


踊りの基本訓練でも、片足立ちで「安定しよう、安定しよう」とがんばるんだけど、やっぱりなかなか上達しない。
というわけで、ホントは安定してなくて、身体の違和感もあるんだけど、スピードとかテンションとかでゴマかして、何年もやっていた。
それが、自分の中で「あ、こういうことか」と腑に落ちたのが、今から10年以上も前のことになろうか。


キッカケは、当時流行っていた「古武術」
本屋でたまたま手にとった、古武術の雑誌を買ったことだった。



いやー・・・・、勉強になりましたねえ~。
この雑誌1冊を読んで、目からウロコを落としただけで、それまで自分が不自由に感じてた部分が、どんどんどんどん自由になっていったのです!


安定しようとしないほうが、安定する
例えば、フツーにただ歩いたり走ったりするときに、あんまりフラつくことはないよね。
よっぽど体調不良だったり酔っぱらってたり、お年寄りでもなければ、みんな安定してスタスタ歩ける。
歩いたり走ったりするときは、左右の足を交互に出してるわけで、片足立ちの連続と言ってもいい。でも「安定しよう」と意識して歩いてる人はいない(酔っぱらい除く)。

歩いたり走ったりするときは、「前に進もう」としてるはず。
「前に進もう」、つまり、前へ前へ重心を移動させてる。言い換えれば「前方向へバランスを崩そうとしている」んじゃなかろうか。
踊りで静止するときも、それが極端にゆっくりになってるだけで、本当の意味で静止はしていないんじゃないか?

そうアタマを切り替えて、練習してみた。
静止した後に地に着く足の方向へ、わずかに重心を崩してみると・・・。
わずかに重心を崩しているだけなので、身体はゆっく~りとその方向へ倒れこんでいき、そのおかげで次の足が狙いどおりの位置にピタっと下りる。
振り返ってみると、これまでバランスを崩していたのは、次の足が狙った位置につかないことでフラついていたのです。


ガガーン。
バランスをとろうとするが故に、バランスは崩れ、
逆にバランスを崩そうとすることで、バランスがとれて安定する
とは・・・。


その雑誌には、古武術を研究している甲野善紀さんと、ホンダかどこか、人型ロボットの開発担当者の対談が載ってて。
2足歩行の人型ロボットを、「転ばないように、転ばないように」とプログラムしてても、ロボットは全然スムーズに歩いてくれないし、脚部の設計も大きくて重いものになっちゃう。
それを、プログラムを「前へ転び続けよう、転び続けよう」としたら、やっとロボが歩いてくれた、と。で、その状態を「安定」でも「不安定」でもなく、「非安定」と呼んだそうな。


「非安定」、オススメです。
安定しなくて困ってる人(酔っぱらい除く)、お試しあれ。



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次回、1月20日(水)アップ予定。