明けましておめでとうございます。
今年もあまり自分に縛りをつくらずに、ゆるゆるダラダラと駄文を書き連ねてまいりますので、お付き合いくださいませ。
では昨年末からの続きで、「宇宙戦争」。
トム・クルーズのやつです。
「宇宙戦争」ってタイトル、
それはないやろー!
って当時、思わなかった?
しかも内容は「火星から地球へタコ型の宇宙人が攻めてくる」ってお話。
いくら何でも古典的すぎるだろ!
(正確に言うと、タコ型ロボットらしいけど)
これも一応説明するね。
「宇宙戦争」はもともと19世紀のSF作家、HGウェルズによる古典的SF小説。
古典的なのは、原作がズバリ「古典」だからです。
1898年だそうな。今から120年も前!
そら古いわー。
で、小説が大ヒットしたのはもちろん、
ラジオドラマ化したら、そのラジオを聞いてた市民が
「ホントに火星人が攻めてきた!」と勘違いしてパニックが起きた、
という事件があって余計に有名になった。
もちろん映画化もされてて、これが1953年。ま、だいぶ古いよね。
で、2005年(奇しくもキングコングと同じ)に、
あの大御所スピルバーグ監督がメガホンをとって、リメイクされたわけです!
スピルバーグ監督と言えば、昭和50年男にとってはまさに「ミスターSF映画」。
これで期待するな、というほうがムリがある。
と こ ろ が 。
惨敗でしたね・・・。キングコングに。
世間の評価は知りません。
ヒットしたかどうかも知りません。
が、ワタシ的には100対0でした。
何がダメだったって、
「火星から地球に、3本脚のタコ宇宙人が攻めてくる」ですよ!
(正確にはタコ型ロボットだけど)
それを2005年の現代劇としてやってしまったわけ。
そんな古典的なネタ、どんなにCG駆使したって、説得力無いに決まっとるガネ!
しかも宇宙人のデザインも、原作通り、
つまりレトロ感丸出しで。
それを現代のアメリカ軍がミサイルとかで攻撃してる、このミスマッチ。
日本の怪獣映画で例えると、
「地球防衛軍」のモゲラを、
「シンゴジラ」のリアルな自衛隊が攻撃しているようなミスマッチ。
(例えると余計にわからないけど)
宇宙人にさらわれた住民が入れられてるのが、なんか網みたいな・・・籠。 カゴ?
どこの宇宙人が、さらった地球人カゴにいれて運ぶんじゃ、
とりさし男か!!
珍しく乱暴な言葉を使っちゃったけど、同時期に見たのがキングコングだったのが悪かった。
原作に対するリスペクト、原作の風合いを生かして、というリクツは理解できる。
でも「3本脚のタコ宇宙人」に説得力を持たすなら、2005年の現代劇というのはマズかった。それもコロンブスの卵なのか。
さすがのミスターも「老いたな…」と感じざるを得なかった。
もう時代は次世代に、とっくに移ってしまってたわけです。
やっぱり若い感性でモノを創る、って大事。
「故きを温めて」というのは、
古いものを新しい世代の人が温めることに意味があるんじゃないか。
「新しき」世代の人が、
「新しき」世代の感性で、
「故き」を見つめ、
「故き」をリスペクトし、
「故き」を味わい楽しみ慈しみ、
「新しき」時代のツールやメディアも駆使して、
「新しき」時代に
「故き」の生きる場を作り上げていく。
それが「温故知新」ということなんじゃないかと。
「粘土のドラえもん」、なかなかいいっすよ!
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