子どものころ、男子は必ず「カブトムシ大百科」を読む。
そしてそのカブトムシ大百科には、こう書いてある。
「カブトムシを捕まえるには、雑木林に行きましょう」
「カブトムシは積み肥の中に卵を産みます」
しかし、私の実家(愛知県)の付近には、雑木林も積み肥も無かった。
木はそこら中にたくさん生えている。
でもそれは神社とか。民家の庭とか。植木畑だ。
それ以上に木が群生しているところとなると、もう山になってしまう。
「なんか違うんだよなあ」
子ども心に、カブトムシ大百科に書いてある「雑木林」というのが、会えそうで会えない虚構の存在として残った。
そんな私が、初めて雑木林に出会ったのは、学生の頃。
埼玉大学の友人のアパートに遊びに行ったときに、アパートの近所に、見事に林が生い茂っていたのだ。
「カブトムシ大百科に書いてあった雑木林じゃないか! とうとう会えた・・・」
どうも雑木林というのは、関東方面に多いような気がする。
さらに言うと、関東でも西側の、東京とか神奈川は、平地が宅地として開拓されすぎてて、やっぱりあんまり残ってない。
東とか北側の、埼玉とか千葉とか栃木とか茨城とか、そっちの方に多い気がする。
この話、いったいどこへ続くのか。
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ysknkym7321
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