田楽座のねむかさんは、高校時代バレー部でした。

強いアタックを打つために、ひたすら腕立てとか筋トレしまくったんだって。
でもそのトレーニングは実を結びませんでした。


なぜならチビだから。

身長が低いのでジャンプが低い、
だからアタックが強くならない。
本人曰く
「ジャンプの練習せなアカンかったわ~」
だって。


さて、アタックが決まらない理由は、人によって課題が違うよね。
ジャンプ力が無いからなのか、
打つ腕の筋力が足りないからなのか、
打つコースが敵から見え見えだからなのか。
原因は様々。


ここでもし、自分自身の経験で「腕の筋トレをしまくったらアタックが決まるようになった」という成功体験を持ってた人がいたら。

その人は
「腕の筋トレこそがアタックの神髄だ!」
という強い信念を持つかもしれない。

そしてその人は、
「アタック上達の秘訣は腕の筋トレにある!」
と、ねむかさんを指導してしまうかもしれない。
そしてたぶんその人は、
背が高くて、ジャンプ力もあって。
つまり、ジャンプで困った経験は無いのだろう。





これ、指導者が陥りやすいパターンだと思う。


ここに挙げたのは、ものすごい分かりやすい例なので、「そんな奴はいねぇよ」って笑われるかもしれない。
でも、これを書いてるワタシ自身は、けっこう身に覚えがあります。
「自分はこうしたらテレテッケがつかめた!」
「こういう練習したら笛の鳴りが良くなった!」
それを後輩に押し付けてしまう。

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次回、11月11日(水)アップ予定。