神話って歴史なの? という話はおいといて。


ヨウスケはいわゆる「日本の神話」って、あまり好きじゃない。

そもそも、古事記とか日本書紀って、編纂されたのが712年とか720年とか。
アレ? 意外に新しくない?

聖徳太子とか推古天皇とか、大化の改新(645年)とかのほうが古いじゃないですか。
神話ってそういう歴史時代より、ずっと昔の話なんじゃないの?


実はそれは私の思い違いで。
口承文芸だった神話を、文字記録として編纂したのが712年だった、というだけで、
元になった神話はうんと昔から口伝えに語られてきたんだからいいんですよ、うん。


でも古事記とか日本書紀って、公的な日本政府が、政府の事業として編纂したんだよね。

だから、口伝えに語られてきた物語を「そのまんま記録」したわけではない。
その辺が柳田国男の「遠野物語」とかとは違う。そういう、地方に伝えられた物語の記録なら、「○○国風土記」のほうが性格は似てるのかも。


古事記とか日本書紀は、元になった神話から、だいぶ編集されてるんじゃないか、という説がある。
もともといろんな地方でそれぞれ独自に語られていたものを、「一つの日本」というストーリーに押し込めるために融合させて、登場人物を整理したりしたんだとか。

そもそも、ほぼ同年代に編纂されてる古事記と日本書紀で、内容が違うっていうし。



まあだから、「古事記が日本の神話です!」という見方が個人的にはあまり盛り上がらないんですよ。
ホントはもっと違ってたんじゃないの? と、うがって見ちゃう。


古事記がまとめられた当時や、もう少し遡った時代は、前回も書いたように日本の中でも部族や民族がバラバラで。
お互いに「あいつら妙な格好してやがる」って思ってて。
部族間の抗争とかもしばしばあって。
それぞれの部族で語り継いでる神話もちょっとずつ違う、みたいな、とにかくゴチャゴチャしてたんじゃないかな。


で、中央に近いところに住んでた、各地の物語の権威みたいな「ヒエダノアレ」って人がいて。
アフリカの吟遊詩人(グリオだっけ?)みたいな、すっごい量の物語を暗唱してる人で。

「神話だったらヒエダの爺さんが詳しいぜ」
「あの人に聞いておけばまあ間違いないでしょう」
、みたいな。

でもそのヒエダの爺さんも、都から離れた地方から見たら、

「あの人は都会の人だから」
「ヒエダ先生の専門はヤマト神話だもん。イズモ神話やタカチホ神話は専門外だから、正直だいぶ怪しいよね」
とか言われてたかもしれない。



長引きそうなので次回に続く。
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次回「日本の神話」つづき

9月9日(水)13時アップ予定!