(「速いか遅いか」トークの続きを予定してましたが、ちょっと変更します。
  今後も思いつきで予定変更することがあるかも、許してね。)

最近、田楽座のお世話になった方や、個人的につながりのある人が亡くなるのが続きました。
自分の親父が死んだのもこの時期だったので、
日が長くなるこの時期、「死」ということにちょいちょい思いを馳せるんですが。

つい先日たまたま見た映画が、なーんか似たようなテーマで、
これがすごくよくできてたので、今日はその話をさせてください。

「リメンバーミー」、ディズニー&ピクサー映画です(またか)。


舞台はメキシコ。
メキシコには「死者の日」って言う、日本のお盆のような年中行事があって。
1年に一度、死んだ人が現世に帰ってくるんだって。まんま「お盆」じゃないすか。
そう言えば田楽座でメキシコ行ったとき、お土産屋でやたらガイコツのグッズが置いてあったわー。

映画のオープニングで、物語の背景を説明するってのは、よくあるベタな流れなんだけど、
それを「死者の日」の飾りの切り紙(パペルピカド)を使う、というところが
もう、どストライクでしたね。

音楽もいい。
主人公たちが歌う歌も、なんか演歌とか昭和歌謡みたいでいいんだけど、
歌じゃないBGMのほうも、ラテン系な感じで、ゴッドファーザーみたいな。
オープニングのディズニーのロゴが出るシーンの音楽も、メキシコ調のフェスティバルっぽいアレンジで。


主人公の少年が死者の国に紛れ込んじゃって、死者の国ではみんなガイコツ。
「死」というテーマを、明るくコメディタッチに描いて。

その死者のことを、現世で覚えている人が誰もいなくなると、
死者の国でも「2度目の死」を迎えて、存在が消えてしまうから
現世の遺族が、自分の写真を祭壇に飾ってくれてることがすごく大事、という設定もよくできてる。

オチもすごく感動的で、誰でも共感できるんじゃないかな。


死んじゃった人のことって、子どもや孫が忘れちゃったら、
もうその人は存在しなかったのと同じになっちゃう。
それじゃあまりに寂しいから、現世で写真を飾ったり思い出を語ったりして、記憶に刻み込む。
日本のお盆やメキシコの死者の日は、そういう機能を果たしてきたんじゃないかなあ。


田楽座でも50周年のとき「盆踊り狂言」って演目を作って。
お盆に現世にやってきた亡者の幼馴染2人が、生者といっしょに盆踊りを踊りながら繰り広げるドタバタ劇、みたいな内容で、まあ映画とかマンガでよくある幽霊モノなんだけど。

リメンバーミーは「まさに、盆踊り狂言でこういうことをやりたかったんやー!!」という作品でした。

是非ぜひ、見てくださいませ。

#映画 #ディズニー #ピクサー #死者の日 #お盆 #盆踊り #田楽座
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次回こそ「速いか遅いか」」トークに戻ります!
7月8日(水)13時アップ予定です!