先日のライブ配信で出た話題にからめて。祭りとか芸能の現地取材の話です。

ぶっちゃけた話、田楽座のような儲かってない集団が、現地取材を行っている、というのは無理があるんですわ。夢が醒めるなあ。
金もかかるしスケジュールもとられるし、郷土芸能という雑味の多い(いい意味ですよ!)素材を、チームで解釈やテクニックをシェアしていくのはものすごい時間がかかる。

かと言って、売れてる団体ならできるのか?というと、それも難しい。
今の時代、芸能で食っていこうと考えたら、団体を破綻させないためには、利益の最大化を目指すしか道は無い(夢が醒めるー!)。コストやスケジュールやシェアの問題は、人数規模の大きい売れてる団体のほうがむしろ重くのしかかる(夢が醒めるーー!!!)。
プロ集団で、実際の公演での演技に反映させられるレベルで、現地取材をやってるとこなんて、ほとんど無いんじゃないかな?

何年か前、助成金申請のために田楽座の事業実績をまとめたとき、直近10年間の現地取材の件数をカウントしてみたら、あまりの多さに「こんなにやっとったら儲からんわ!」と自団体のことながらあきれ返ってしまった。

などなど、ボヤキはあれど、現地取材には計り知れないメリットがいっぱいあるんです!

ライブ配信で話したようなこと以外にも、たとえば。
稽古のときに、「あの祭りの、あのシーンのイメージで!」という話ができる。それは現場で共通体験してないとできない。
「演奏の方向性」で意見の食い違いはよく起こるけど、それって人によって「理想として思い描いているシーン」が違うだけだったりするんだよね。そういうときに「意見が違う相手が、ナゼそうしたがっているのか?」がわかると、「なるほど、そういう狙いもあり得るね」と共感しやすい。

あとは、残念ながら私や演出担当の力では御しがたい意見の割れ方をしたときに、「まあでも地元の人もこう言ってたし…」と伝家の宝刀を持ち出して、強引に意見をまとめることも。あんまり多用しないほうがいいけど(笑)。

田楽座はチームで表現するチームだから、共通体験とか、他の人に共感するスキル、というのがスゴイ重要で。メンバーが現地取材に行ってるか行ってないか、でその辺がかなり左右されちゃう。だから取材に行く前と行った後では、演奏のまとまり方、アンサンブル感、チーム表現としての力強さ、手応えが全然違う。


#現地取材 #演奏の方向性 #祭り #伝統芸能  #田楽座
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現地取材トーク、次回も続きます!
今週末のライブ配信のテーマが獅子躍なので(https://twitcasting.tv/c:dengakuza/shopcart/7248
そんな話題も。

次回ブログ 「まじスゲー!ってなった話」
6月3日(水)13時アップ予定です!